このページのポイント
- ホースは徐々に樹脂の弾力性が失われてしまうのでホースバンドの定期的な増し締めが必要!
- 増し締めをする時は人による締め加減のばらつきを防ぐ「トルクレンチ」がおすすめ
- 新品ホースは24時間後に一度増し締めすることでトラブル予防になりやすい
なぜホースバンドの増し締めが必要なのか?
ホースバンドはホースを押さえ、ホースと継手を密着させる役割があります。これによりホースに圧力をかけても流体漏れやホース抜けが発生しにくくなります。

しかし時間の経過によってホースバンドで締め付けている箇所の「樹脂の弾力性」が徐々に失われ、樹脂の反発する力が弱まります。これにより、ホースバンドとホースの間に隙間ができ、密着させ押さえつける事ができなくなるので、ホース抜けや流体漏れが発生しやすくなります。
上記を防止するために定期的なホースバンドの増し締めが必要です。

ホースバンド増し締めのやり方
ホースバンドの増し締めには、配管時と同様にトルクレンチの使用をお勧めします。ホースバンドの締め付けトルクが一定に管理され、人による締め加減のばらつきが無くなるからです。
新品のホースは取り付け後一度増し締め!
さて、ここで皆さんにホースドクターから問題です。

新品のホースにホースバンドを取り付けた場合、最初に増し締めを行うべきタイミングはいつが適切でしょうか?下記のA,B,Cからお選びください。
A. 12時間後
B. 24時間後
C. 48時間後

正解は B. 24時間後 です。
新品のホースにホースバンドを取り付けた場合、樹脂(ホース)の弾力性が急激に落ちやすく、ホース抜けや流体漏れが発生しやすくなります。24 時間後に一度増し締めをすることで流体漏れ・ホース抜けが発生しにくいホース配管になります。
ホースにしっかりと馴染んだ後は、定期的な増し締め作業で流体漏れ・ホース抜けを対策することができます。
使用条件に合ったホースを選ぼう!
ホースバンドが緩む主な要因は、樹脂ホースの弾力性が失われることによるものです。しかしホースがすぐに硬化しないように使用条件に合ったホースを選ぶことも、トラブルを防ぐには重要です。 ホースバンドをご使用の場合は、最適なホースの選定と定期的なホースバンドの増し締め作業を実施し、より安全・安心なホース配管にしてください。

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以上、ホースバンドの増し締め方法について解説してきました。
その他お問い合わせ、ご相談はトヨックスお客様相談室までお願いいたします。
フリーダイヤル:0120-52-3132
Web 問合せは、こちら
流体漏れやホース抜けの対策では、ホース配管のメンテナンスが欠かせません。その中でも特に重要なのが「ホースバンドの増し締め作業」です。
増し締めが必要となる理由や増し締めのやり方、より流体漏れ・ホース抜けが発生しにくくなる方法についてホースドクターが解説いたします。