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結露の原因は硬くなったホース?ホースの熱によるトラブル解消で結露防止

ホースドクター

ホースは、流体の温度や種類(薬品、油等)、使用される環境、期間によって、硬くなることがあります。硬くなったホースは元に戻ることはなく、ホースの結露だけでなく、あらゆるトラブルの原因となります。今回は、熱による結露トラブルの原因と対策についてホースドクターが解説します。

このページのポイント

  • ホースに使われている軟質塩ビ樹脂には可塑剤が入っているから柔らかさを保てる
  • 熱や紫外線などの刺激で可塑剤が抜け落ちることで、ホースが固くなってしまう
  • 高温の流体を流すには使用可能な温度をよく確認し、耐熱性の高いホースを選ぶことが重要

何故塩ビホースは柔軟性を保てるのか?

さて、早速ですが皆さんにホースドクターから問題です。

そもそも軟質塩ビホースは何故使用していく中で硬くなってしまうのでしょうか?
下記のA,B,Cからお選びください。

A. 可塑剤が抜け落ちるから
B. 流体を繰り返し流すから
C. 空気がホースの中に混入するから

正解は A. 可塑剤が抜け落ちるから です。

皆さんは可塑剤についてご存じですか?ホースの柔らかさに密接に関係しています。

これから詳しく解説していきます。

ホースに主に使われている塩ビ樹脂(ポリ塩化ビニル)は、常温では硬く、曲げたりすることはできません。しかし、一定の温度(融点)まで加熱することで柔らかくなります(熱可塑性)。柔らかい状態を保つには、塩ビ樹脂に可塑剤と呼ばれる添加剤を入れて樹脂を成形します(軟質塩ビ樹脂)。

軟質塩ビ樹脂は、加工性が良く、耐久性、透明性、電気的絶縁性などに優れた特徴があります。

何故塩ビホースは熱で硬化するのか?

可塑剤は熱や紫外線などの外部からの刺激により、表面に染み出すなどして徐々に失われていくことがあります。温度が高い所や日の当たる場所で使用したり、放置したホースが硬くなって使えなくなったり、表面がべたついたりしているのはこのためです。また、高温の流体を流すことにより可塑剤が早く溶出して、使用して間もないホースでも硬くなります。

硬化したホースはホースの結露の原因となるため、早急に交換しなければなりません。交換頻度を増やさないように、熱によるホースの硬化に対してしっかりと対策をとることが必要です。

どうすれば熱によるホースの硬化を防止できる?

ホースは使用目的に応じた様々な種類があります。例えば塩ビ製ホースは、熱により可塑剤が溶出するため、硬化しやすく高温の流体を流すのには不向きです。耐熱性能の高い適切なホースを選択することで、ホースの硬化を防ぎ、結露トラブルの可能性を減らし、安全かつ安定的に使用できます。

特に耐熱性を重視する場合は、それぞれのホースの使用可能な温度を確認し、適切なホースを選定してください。例えば、高温の流体を流す際は、シリコーンゴムなど高温に強い材質で形成された耐熱仕様のホースを使うことが効果的です。

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トヨシリコーンホースシリーズ

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またシリコーンゴム以外で高温に強いおすすめの商品は下記です。

フッソサーモ-S100℃ホース

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以上、熱による結露トラブルの原因と対策について解説してきました。

その他お問い合わせ、ご相談はトヨックスお客様相談室までお願いいたします。

フリーダイヤル:0120-52-3132

Web 問合せは、こちら