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なぜ臭いが変わってしまう? ホースの臭いの原因、対策方法のポイントを解説

ホースドクター

製品(流体)をホースに流した後、製品の臭いが変わる、違った臭いが付くなどのトラブルが発生したことはありませんか?このような製品は結果的に不良品となり、大きな問題となります。食品、化粧品などの臭いの影響が大きい製品の製造では、特に注意が必要です。

今回はホースの臭いや臭い移りが起きる原因や、対策方法についてホースドクターが解説します。

このページのポイント

  • 臭いの原因は主に下記2つ
    ①ホース自体の臭い②ホースに流れていた流体の臭い
  • 臭い移りを防ぐ対策は流体を滞留させない、掃除・洗浄を徹底する以外にも、流体の種類に応じたホースの選定や専用継手を使用することで臭い移りのリスクを低減できる

臭いの原因① ホース自体の臭い

臭いの原因は大きく分けて二つあります。一つ目はホース自体の臭いです。

ホースの素材には塩ビ樹脂、シリコーンゴム、ポリオレフィン樹脂、フッ素樹脂などがあり、素材によって臭いや特性が異なります。一般的に塩ビ樹脂、シリコーンゴム、ポリオレフィン樹脂、フッ素樹脂の順に臭いが少なくなります。製品の品質に関連する配管や部品においては素材選定が重要なポイントです。

         臭いあり                   臭い                   臭い少ない

         塩ビホース シリコーンホース   ポリオレフィン系ホース  フッ素ホース

例えば、一般的な用途で多く使われている塩ビ製(軟質ポリ塩化ビニル製)ホースには、塩ビ樹脂を柔らかくする可塑剤が含まれています。可塑剤は熱や油、特定の薬品に弱く、使用環境下で臭い移りを引き起こすことがあります。

臭いが少なく、低溶出なホースを使用することで、ホース自身の臭いが移るのを防ぐことができます。ホースメーカーが用意している仕様書をよく読んで、目的や用途、使用条件にあったホースを選定して、使用してください。

臭いの原因② ホースに流れていた流体の臭い

もう一つの臭いの原因は、ホースに流れていた流体の臭いです。

特に粘性のある流体や、臭いが強い流体がホースに残留することで、次に流した流体へ臭い移りが発生することがあります。

また、ホース使用後の掃除や洗浄不足、段差に液だまりが残ったり、粘性の高い流体がホース内壁に貼り付くことなどの原因により、ホース内に流体が残留していることがあります。そのような場合、残留した流体が新たに流した別の流体に混入して臭い移りを引き起こします。残留物が変質することで強い臭いを発生させ、臭い移りが発生することもあります。

臭い移りを防ぐ対策方法とは?

さて、ここでホースドクターから皆さんに問題です。

ホース内に流体が残らないようにするために推奨されている対策は次のうちどれでしょうか?これまでの原因から推測してみてください。

A. 流体の種類に関係なく同じホースを使用する
B. 臭いの弱い流体から徐々に流していく
C. 用途や流体の種類に応じたホースと継手を使用する

正解は C. 用途や流体の種類に応じたホースと継手を使用する です。

 製品への臭い移りを防ぐには、流体をホース内に長時間滞留させないことや、徹底した掃除・洗浄を行うことはもちろん、流体や使用環境ごとに専用のホースを準備して使い分けるといった対策が必要です。それに加え洗浄性の違いも対策のひとつとなります。ホース内に流体が残りにくく洗浄が簡単な撥水性の良いフッ素樹脂のホースを使用することでホース内の着色や着香を抑えることができます。

また、ホースや配管の取り付けなど設置方法にも注意し洗浄がしやすい専用継手を選定することもおすすめです。

弊社では用途に応じた最適なホースの選定をサポートし、安心で効率的な生産活動を実現するためのお手伝いをしています。

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以上、ホースの臭いの原因、対策のポイントを解説してきました。

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フリーダイヤル:0120-52-3132

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