このページのポイント
- ホースの折れ・つぶれ防止による省エネ対策は以下2つ
- ①配管時に余裕を持たせる:ホースに十分な長さを持たせて余裕を確保することで、圧力損失が軽減され、長期的な安定運用が可能になります。
- ②折れ・つぶれに強いホースを選ぶ:特殊な設計や補強材を使用したホースは、折れやつぶれに強く、圧力損失を抑えるため、省エネ効果が高くなる。
ホースの折れ・つぶれによる省エネの問題とは?
ここでホースドクターから問題です。

工場設備で使用されるホースは、流体を効率よく運ぶために不可欠な要素です。しかし、ホースが曲がったりつぶれたりすると、圧力損失が発生します。なぜホースが折れたりつぶれたりすると、圧力損失が発生するのでしょうか?下記のA,B,Cからお選びください。
A. 折れやつぶれによってホース内径が縮小し、流体の流れが妨げられるため
B. 折れた部分が流体を加速させ、圧力を上げるため
C. 折れやつぶれがホース内部の圧力分布を乱し、流体が不規則に流れるため

正解は A. 折れやつぶれによってホース内径が縮小し、流体の流れが妨げられるため
下記で詳しく解説します。
例えば、ホースが真っ直ぐな状態では問題ないのに、狭い場所で最小曲げ半径を超えて配管された場合や、ホース自体や流体の重量に耐えきれなかった場合、曲がり部分で内径が小さくなり圧力損失が発生します。これが原因でエネルギー消費量が増加し、省エネ効果が損なわれます。

つぶれが発生
省エネ対策 1. ホースの配管に余裕を持たせる
ホースが折れたり、つぶれたりする主な要因として、狭所でホースを最小曲げ半径よりも小さな曲げ半径で配管してしまうケースが挙げられます。折れたりつぶれたりしないよう、配管する際には十分な長さを持たせることが重要です。ホースに余裕を持たせることで、流体の流路が確保され、圧力損失が軽減されます。

省エネ対策 2. 折れ・つぶれに強いホースを選定する
配管当初は問題が無かったのに、時間の経過とともにホースや流体の重量により、ホースが折れたり、つぶれたりして流体搬送に支障が出ることがあります。その場合は折れ・つぶれに強い設計のホースを使用することが有効です。例えば、ホースに金属線や樹脂コイルを組み込んだものや、補強材に特殊なPET樹脂を使用したホースは、耐圧性が高く折れにくい構造になっており、圧力損失を減らすことができます。

弊社は保形性がありホースの折れ・つぶれ対策できるホースを各種ご用意しております。使用条件に合わせ下記商品一覧からご確認ください。

折れ・つぶれ防止ホース
保形性があり折れ・つぶれに強い

フレイムブロック ハイブリッドULホース
コンパクト設置・狭所配管可能
フレイムブロック ハイブリッドULホースの結露比較は下記動画で確認できます。
取付けるだけで変わる ホースの結露防止
また、ブレードホースの中には、補強糸の編み方や糸そのものの材質を変え、折れやつぶれが発生しにくいものもあります。狭い場所での配管に適した製品ですのでこちらも是非ご確認ください。

ハイブリッドトヨロンホース
工業用のブレードホースをお求めの方対象

ハイブリッドトヨフーズホース
食品用のブレードホースをお求めの方対象
ハイブリッドトヨロンホースの狭所での折れにくさは、動画上で比較実験をしております。
下記URLより是非ご覧ください。
【耐油ホース】油性切削油に2ヶ月浸漬し硬化したホースのたわみ量を比較【ハイパートヨロンホース】
以上、折れ・つぶれ防止によるホース配管の省エネについて解説してきました。
その他お問い合わせ、ご相談はトヨックスお客様相談室までお願いいたします。
フリーダイヤル:0120-52-3132
Web 問合せは、こちら
私たちの生活にはエネルギーが欠かせません。工場や生産現場でも、電気やガスを使って多くの作業が行われていますが、省エネの重要性はますます高まっています。しかし、省エネといっても何をすればいいか分からないという方もいらっしゃるかと思います。今回はホースの「折れ・つぶれ」を防ぐことでどのように省エネが実現できるのか、そのポイントについてホースドクターが解説します。現場での小さな改善が省エネにつながることも多いので、紹介の対策方法を是非参考にしてください。