このページのポイント
- 定期点検とメンテナンスの実施:法定点検や自主点検を活用し、ホース配管の異常を早期発見しトラブルを未然に防ぐことが重要。
- 目的・用途に合うホースと継手の選定:使用条件等に適した製品を選ぶことでトラブル発生を防止。
ホーストラブルを防ぐ改善ポイントとは?
主な改善ポイントは以下の2つです。
(1)定期的な点検とメンテナンス
(2)目的・用途に合ったホースと継手の選定
上記の概要を順番に解説します。
(1)定期的な点検とメンテナンス
ここで皆さんに問題です。

トラブル防止における定期点検の重要性を認識されている方は殆どかと思います。ではその定期点検の目的についてトラブル防止の観点で見たときに最も適切なものは何でしょうか?
A. 生産スケジュールの進捗向上のため
B. 作業員の安全に対する意識を保つため
C. 異常について早期発見を行うため

正解は C. 異常について早期発見を行うため です。
トラブル防止には定期的な点検とメンテナンスが欠かせません。トラブルにつながる問題を早期に発見し、発生を未然に防ぎ適切に解決することができます。
点検は法定点検と自主点検の2種類に分けられます。法定点検は、法律により定められた点検です。点検方法や点検を実施できる者、点検間隔などが定められています。法定点検を怠ると罰せられるので、必ず実施が必要です。
自主点検は、企業が自主的に設定した項目、期間で行う点検作業です。上記とは異なり法的な拘束力はありませんが、トラブル防止や品質維持において非常に有効です。
自主点検には、大きく分けて作業前点検と定期点検の2種類があります。作業前点検は、製造開始前に製造装置や作業環境、原料の状態などの点検を行い、正しく安全に製造が行えるか確認するために実施される点検です。定期点検は、製造装置や工場設備にトラブルにつながる問題が起きていないかを、一定の期間毎に確認する点検です。

ホース配管の点検、メンテナンスでは、以下のような点を確認し、問題がある場合は早めの交換をおすすめします。
・ホースバンドはゆるんでないか。
・ホースに折れ、つぶれが発生していないか。
・ホースに膨れがないか。
・極端な変色や外傷がないか。
・ホースが硬化していないか。
・ホースの糸網目に異常がないか。
・継手付近から漏れがないか。エアの場合はスースーと音がしないか。
(2)目的・用途に合ったホースと継手の選定
各トラブルを防止するためにもう一つ大切なことが、目的・用途にあったホースを選定することです。ホースは水用、耐熱用、食品・飲料用、薬品・化粧品用など、数多くの種類があり目的・用途に合わせた最適な選択が重要です。
使用条件に合わないホースを使用すると、機械や製品、ホース配管にトラブルが生じる可能性があります。また劣化が早まり、メンテナンス対応や交換頻度が増してコストアップにつながる場合もあります。
使用条件に合った最適なホースは、以下に挙げる条件を確認してホースを選択しましょう。
a. 流体は何か?
b. 圧力はどれだけか?
c. 流体の温度はどれだけか?
d. 圧送か吸引か?
e. サイズ、長さは?
f. その他の機能(透明性、柔軟性、帯電防止等 )など
上記項目で判断が難しい場合や個別に相談したい際は直接お問い合わせください。
弊社では用途に応じた最適なホースの選定をサポートし、安心で効率的な生産活動を実現するためのお手伝いをしています。
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以上、トラブル防止につながる対策・改善ポイントについて解説してきました。
その他お問い合わせ、ご相談はトヨックスお客様相談室までお願いいたします。
フリーダイヤル:0120-52-3132
Web 問合せは、こちら
ホース配管では、漏れ・抜け、パンク、割れ、折れ、硬化、結露、静電気による貼り付きなど、さまざまなトラブルが発生する可能性があります。ホースにトラブルがあると、原料が流失して損害が出てしまったり、ホースの交換に費用がかかったり、大きなコスト増加となります。また作業員の安全にかかわるため、事前の対策が有効です。今回はトラブル防止のために行うべき対策と改善内容をホースドクターが解説します。