このページのポイント
- 粉粒体搬送で発生する静電気は、粉粒体の付着や搬送不良、製品不良の原因となる
- 従来のアース処理方法は「手間がかかる」「効果が不安定」といった課題がある
- 導電体入りホースとアース用クリップ/専用継手を使えば、誰でも簡単に安定したアース処理が可能
なぜ導電体入りホース+アース処理がおすすめなのか
静電気は摩擦や接触で発生し、ホースに帯電します。帯電した静電気は粉粒体を引き寄せ、ホース内面に粉粒体が付着して搬送効率を下げ、粒度や配合バランスに影響を与えることがあります。結果として、製品の品質にばらつきが生じ、不良率が高くなるリスクが生じます。
静電気対策と言えば帯電防止剤配合のホースを思い浮かべる方が多いと思います。しかし、帯電防止剤は徐々に失われていくため、一定期間でホース交換が必要になってしまいます。
また流体に帯電防止剤が溶け出す可能性があるため、食品用途には適しません。
一方、導電体入りホースは導電糸や銅電線などの電気が流れる導電体そのものがホースに組み込まれています。アース処理が行える導電体入りのホースは防止剤配合と異なり徐々に失われることがないため、長期間の静電気防止効果が期待できます。より確実かつ長期で静電気対策を行えるという点で、導電体入りホースとその専用継手のセット活用をおすすめします。
【従来のアース処理における課題】
従来のアース処理は以下のような課題がありました。
- 処理に時間がかかり、作業効率が低下する
- 熟練者でなければ品質が安定しない
- 接触不良で静電気防止効果が不十分になる
ここでホースドクターから問題です。

静電気のアース処理が不十分だと、最も起こりやすいトラブルはどれでしょうか?
A.ホースの色が変わる
B.粉粒体がホース内面に付着して搬送が不安定になる
C.搬送スピードが速くなる

正解は B. 粉粒体がホース内面に付着して搬送が不安定になる です。
ホース内面の帯電は粉粒体の付着を招き、供給が不安定になって品質のばらつきや不良につながります。
以上のことからアース処理を確実に行い、簡単かつ誰でも出来るようにすることが重要になります。
以下におすすめの方法を2点、紹介いたします。
【方法①】アース用クリップを活用
試験結果で証明!簡単なアース処理で作業時間削減を実現する
(※トヨトップ-E100℃ホースとトヨリングホースの比較)
上記課題を解決する方法の1点目は導電体入りホースとアース用クリップを組み合わせた処理方法です。
例えば「トヨトップ-E100℃ホース」は専用部品であるアース用クリップを使用することで簡単にアース処理ができます。
トヨリングホースはアース線を固定する作業に手間がかかっていましたが、トヨトップ-E100℃ホースにこのクリップを取りつける方法なら工数を最大95%削減できます(下記動画の試験結果参照)。
さらに帯電防止剤を使わないため、効果が長期的に安定して持続します。
実際に試験した比較動画はこちら

【方法②】専用継手の使用
2点目は粉粒体搬送ホースの専用継手を使用する方法です。
弊社はトヨトップ-E100℃ホース・トヨフーズアースホース専用継手を開発しました。
トヨコネクタTC6-FE型です。
この継手を活用することで静電気による粉粒体の付着を防ぐだけでなく、以下のメリットがあります。
1, 継手を取り付けるだけでアース処理が不要に。

※ホースの静電気防止帯と継手の導電ゴムキャップの接触で継手の金属部からアース処理ができる
2, ニップル先端の段差が小さい。またホースと継手の間の隙間ができにくいため粉粒体が溜まりにくい。

※粉溜まりが起きている様子
3, ホースと継手のバラシ洗浄が不要。作業時間削減へ。
4. 独自の構造でホースを固定するので、詰まり以外の生産トラブル予防にも最適。
5. 従来の継手に比べ挿入性が良く誰でも簡単に取り付けが可能に。
この継手はトヨトップ-E100℃ホース・トヨフーズアースホース専用の受注生産品となりますが、ホース・専用継手のセットで導入されることで生産性の向上につながります。
是非ご検討ください。

トヨコネクタ TC6-FE(受注生産品)
粉だまり・帯電防止継手(トヨフーズアースホース/トヨトップ-E100℃ホース専用)
上記帯電防止効果のあるホースは下記よりご確認ください。

静電気防止ホース
帯電防止効果の高いホースの一覧です。
樹脂ペレット搬送用 耐熱樹脂ペレット搬送用 食品粉粒体搬送用 薬品・溶剤搬送用

品番:TPE 品番:TPE100C 品番:TFE 品番:FFE
■耐熱性・摩耗性が高い トヨトップ-E100℃ホースの紹介動画はこちら
■アースクリップの取り付け方法の解説動画はこちら
【静電気防止ホース】アース用クリップの取り付け方法 【トヨトップ-E100℃ホース&トヨフーズアースホース】
以上、作業時間削減!簡単アース処理方法を解説してきました。
その他お問い合わせ、ご相談はトヨックスお客様相談室までお願いいたします。
フリーダイヤル:0120-52-3132
Web 問合せは、こちら

粉粒体搬送では、ホースの中でホース内面と流体が擦れ合うことで静電気が発生します。
この静電気が帯電したまま放置されると、ホース内部に粉粒体が付着して搬送が不安定になり、詰まりや製品の品質のばらつきにつながることがあります。特に乾燥した環境では静電気が発生しやすく、放置すると生産効率や品質安定性に悪影響を与えます。
本記事では、静電気防止におすすめの導電体入りホースとアース処理方法を紹介します。自社の安定生産を支えるホース・継手選びの参考にしてください。