このページのポイント
- 粉付着は粉体搬送中の摩擦で静電気が発生し、ホース内面に継ぎ目や凹凸があると起こりやすくなる
- 粉溜まりはホースと継手との段差と、ホースと継手の間に出来る隙間に発生しやすい
- 粉付着防止には平滑性のある帯電防止効果の高いホース、粉溜まり防止にはホースと継手の段差と隙間が少ない構造の継手の使用がおすすめ
まずホースドクターから問題です。

ホースの粉付着によって最も懸念されるリスクは次のうちどれでしょうか?
A. 洗浄水の消費量が減る
B. 異物混入や製品の品質劣化が起こる
C. ホースの寿命が短くなる

正解は B.異物混入や品質劣化が起こる です。
上記のように粉付着から大きなトラブルに発展することもあり、軽視できない重大リスクです。
何故、ホースに粉が付着するのか?
まず粉付着が起こる理由を説明します。
粉粒体搬送中のホースには摩擦が必ず発生し、静電気が帯電します。その電気的吸着作用によって粉がホース内面に残留してしまう可能性があります。
特にホース内面に継ぎ目や凹凸があると、その継ぎ目に沿って粉付着が起こりやすくなります。
粉付着は食品工場では異なる原料への混入や化学工場では配合不良を生む要因となります。

継ぎ目に沿って粉付着している様子
ホースの粉付着に関する実験
試験結果で証明!ホース内面がフラット+高い静電気防止効果で粉溜まり防止
(※トヨフーズアースホースとトヨリングFホースの比較)
ホースの粉付着に対する解決策は、内面が平滑の粉粒体搬送用ホースを適切に選ぶことです。
下記試験結果からその有効性をご覧ください。
(1)ホース内面の凹凸比較
ホース内面の凹凸の違いを比較した試験では、トヨリングFホースでは試験後に粉付着が見られましたが、トヨフーズアースホースは試験後でも試験前と大きな変化が見られませんでした。
トヨフーズアースホースはホース内面に継ぎ目がなくフラットで、粉体残留物が溜まりにくいという特徴があります。
【トヨフーズアースホース】 【トヨリングFホース他】

ホース内面に継ぎ目がないので ホース内面に継ぎ目があるので
粉体残留物が溜まりにくく衛生的 粉体残留物が溜まる場合がある
(2)帯電性比較
トヨリングFホースでは最大約19kVの静電気が発生しました。一方、トヨフーズアースホースは最大約0.1kVで、約99%の静電気を防止することが出来ました(下記動画の試験結果参照)。
静電気防止効果の高い理由としては、トヨフーズアースホースは、ホース内部の静電気を金属ワイヤー(SUS)が集め、静電気防止帯を通じてアース用クリップへ逃がしています。この構造により、安定して高い静電気防止効果を発揮します。
実際に試験した比較動画はこちら
上記帯電防止効果のあるホースは下記よりご確認ください。

静電気防止ホース
帯電防止効果の高いホースの一覧です。
何故、粉溜まりが起きるのか?
次は粉溜まりについてです。
内面がフラットな粉粒体搬送用ホースを使用し、ホース単体で対策が万全でもホースと継手と接続部の段差と、ホースと継手の間に出来る隙間に粉溜まりが発生するケースがあります。
ホースと継手の接合部に段差があると、その箇所に粉が堆積しやすくなります。また、ホースと継手の間に出来た隙間部分は清掃が困難で、菌繁殖や異物混入の温床になるリスクがあります。
さらに、段差により粉粒体を傷つけ、粒度の不均一から製品品質のばらつきにつながりかねません。
そういった問題を解決するのがホースと継手の段差と隙間が少ない構造の継手です。
弊社はトヨコネクタTC6-FE型を開発しました。
TC6-FE型はニップル先端の段差が小さく、ホースとニップルの間に隙間ができにくくする構造で、粉溜まり対策に最適です。
(※トヨトップ-E100℃ホース・トヨフーズアースホース専用継手です。)

※ホースの静電気防止帯と継手の導電ゴムキャップの接触で継手の金属部からアース処理ができる

※粉溜まりが起きている様子
この継手を活用することで粉溜まりを防ぐだけでなく、以下のメリットがあります。
1, 継手を取り付けるだけでアース処理が不要に。
2, ホースと継手のバラシ洗浄が不要。作業時間削減へ。
3. 独自の構造でホースを固定するので、詰まり以外の生産トラブル予防にも最適。
4. 従来の継手に比べ挿入性が良く誰でも簡単に取り付けが可能に。
この継手はトヨトップ-E100℃ホース・トヨフーズアースホース専用の受注生産品となりますが、ホース・専用継手のセットで導入されることで生産性の向上につながります。
是非ご検討ください。

トヨコネクタ TC6-FE(受注生産品)
粉だまり・帯電防止継手(トヨフーズアースホース/トヨトップ-E100℃ホース専用)
以上、静電気によるホース内の粉付着・継手の粉溜まり対策を解説してきました。
その他お問い合わせ、ご相談はトヨックスお客様相談室までお願いいたします。
フリーダイヤル:0120-52-3132
Web 問合せは、こちら

粉粒体搬送の現場でよく耳にする課題のひとつが「粉付着」「粉溜まり」です。ホースの内面に粉が付着したり、継手のニップル先端の段差箇所に粉溜まりが起きると、異物混入や製品の品質劣化を招きます。特に食品や薬品搬送では衛生リスクが高く、化学工場では配合不良や歩留まり低下につながります。
この粉付着・粉溜まりはホースの形状や使用条件だけでなく、静電気帯電によっても助長されます。
本記事では粉付着・粉溜まり発生の理由とその対策方法について解説します。