このページのポイント
- 塩ビホースは紫外線や熱によってホース内部の可塑剤が溶出すると、ホース自体が硬化し漏れや破裂などあらゆるトラブルの原因になる
- 屋外使用には紫外線対策以外にも状況に合わせ、耐寒性・耐候性を備えたホースも視野に入れることがおすすめ
- 耐候性の高いホースの利用だけではなく、ホースを長持ちさせる工夫も意識することが重要
紫外線や熱でホースが硬化する理由とは?
さて、早速ですが皆さんにホースドクターから問題です。

塩ビホースを屋外で使い続けると、紫外線や熱の影響で最も起こりやすいトラブルはどれでしょうか?
A. ホースが柔らかくなりすぎて使用できなくなる
B. ホースが硬化して割れや漏れの原因になる
C. ホースが屋外環境で汚れが溜まり詰まりやすくなる

正解はB.ホースが硬化して割れや漏れの原因になる です。
紫外線や熱で可塑剤が失われるとホースは硬化し、割れ・抜け・配管からの水漏れといったトラブルに直結します。
一般的なホースに使われている塩ビ樹脂(ポリ塩化ビニル)は、常温では硬いため曲げたりすることができません。
しかし、一定の温度(融点)まで加熱することで柔らかくなります(熱可塑性)。柔らかい状態を保つには、塩ビ樹脂に可塑剤と呼ばれる添加剤を入れて樹脂を成形します(軟質塩化ビニール樹脂)。
この可塑剤は紫外線や熱にさらされることで徐々に表面へ染み出し、失われます。結果、ホースが硬くなってしまうのです。
外に放置された散水ホースの表面がべたついたり、柔軟性が失われて曲げにくくなったりするのはこのためです。
また、高温の流体をホースに流しても可塑剤の溶出が促進され、短期間で硬化する場合があります。その場合も漏れや破裂といった事故に繋がることがあります。

【懸念される主なトラブル】
- 水漏れ・ホース抜け
- ひび割れや破裂(パンク)
- 折れ・つぶれ
- 内径の変形で流量低下
紫外線対策ができる耐候性の高いホースの特徴とは?
耐候性の高いホースは屋外環境での利用を想定して設計されており、次のような特徴を備える製品が挙げられます。
防湿性: 湿気が多い環境では、ホースの内部にカビが生えるなど劣化しやすくなるため、湿気に強い製品
耐紫外線: 直射日光が当たる場所では紫外線による劣化を防ぐためにUV耐性がある製品
耐寒性・耐熱性: 外部環境にさらされる場合、多耐久性のある製品。
屋外で安心して使用するには、紫外線や風雨に強い「耐候性の高いホース」を選ぶことが不可欠です。安直にホースを選んでしまうと、早期の劣化やトラブルで生産性が落ち、交換コストも増加してしまいます。
弊社は、屋外使用や紫外線環境に強い配合の設計をした、 デリバーホースやトヨデリバーホースをご用意しています。
紫外線対策・耐候性の高いホースの導入で、長期間の安定稼働を実現しましょう。
詳細は下記をご覧ください。

トヨデリバーホース
軽量でねじれにくい

デリバーホース
耐久性が高い
耐候性の高いホースを長持ちさせる工夫
これまで、屋外環境で安心して使うためには対候性ホースの選定が重要であることを解説してきました。
しかし、それだけで終わりではありません。ホース自体の寿命をできるだけ延ばし、交換サイクルを減らすことで、コスト削減にもつながります。

以下のポイントを日常的に意識してみてください。
保管方法の工夫
収納ボックスやリールカバーを使用するなど、直射日光を避けることでUV劣化を軽減。
定期清掃
外面は汚れを拭き取り、内面は水で洗浄した後に完全に排水し風通しの良い状態で乾燥させる。
点検の習慣化
ホースの変形、ひび割れ、膨れなど、変化がないか日常的にチェックする。
以上、紫外線対策になる耐候性の高いホースの選び方や劣化を防ぐポイントについて解説してきました。
その他お問い合わせ、ご相談はトヨックスお客様相談室までお願いいたします。
フリーダイヤル:0120-52-3132
Web 問合せは、こちら

屋外で使用するホースは、日光に含まれる紫外線や雨風にさらされるので、硬化やひび割れといった劣化トラブルが発生しやすくなります。これを防ぐには「耐候性(たいこうせい)」に優れたホースを選ぶことが欠かせません。本記事では、紫外線や高温によってホースが硬化する仕組みを解説し、耐候性の高いホースの特徴や選び方のポイントを解説します。