このページのポイント
- ぺフ材でホースを覆う断熱処理が一般的だが、場所によっては途中からの取り付けが難しいため事前の対策が肝心
- 断熱処理が施されたホースと専用継手を使うことで断熱処理の手間を省き、作業の効率化に貢献できる
- 特に梅雨や夏は結露が発生しやすいので事前の対策がおすすめ
ホースの断熱処理の方法1 ペフ材を巻く
まずホースドクターから皆さんに問題です。

ホースの結露防止対策として行われる一般的な方法は何でしょうか?
下記のA,B,Cからお選びください。
A. ホース表面に断熱処理を施す
B. 空気中の湿度を高める
C. ホースの周囲の温度を高める

正解は A. ホース表面に断熱処理を施す です。
ホースの断熱処理で多く行われているのが、ペフ材と呼ばれるシート状の断熱材でホースを覆う方法です。ペフ材を隙間ができないようにホースにしっかり巻きつけて接着することで、断熱処理を行います。更に、継手にも結露は発生するので、接続部分にも隙間ができないようにしっかりとペフ材を巻き付ける必要があります。これにより、ホースと継手の結露が防止できます。
しかし、ホースを覆う処置も、短い物や手の届きやすい場所にあるものならば簡単にできますが、長いホースや、狭い装置内に入れられたホースに追加作業を行うには費用も手間もかかります。場所によっては完全に取り付けられない部分が出ることがあります。事前にペフ材で覆って結露対策を実施しておくことが必要です。
ホースの断熱処理の方法2 断熱材があらかじめ被覆されたホースを選ぶ
ホースには、断熱材があらかじめ被覆されて断熱処理された結露防止用のホースがあります。このようなホースを使用すれば、ペフ材のような断熱材をテープで巻く必要がなくなります。また、ホースメーカーが用意する専用継手と、それを隙間なく被覆できる断熱継手カバーを使うことで、継手の結露対策も簡単にできます。断熱材被覆済ホースと専用継手を使用すれば、通常のホースを接続するときと同じように、短時間で結露防止効果の高いホースを接続できます。断熱材で覆う追加処置も不要です。
断熱材一体型ホース 継手用断熱カバー

結露対策は、梅雨や夏などの結露が発生しやすい時期になる前に対策することが重要です。冷却用流体にも各種あるので、断熱材被覆済ホースと専用継手に使用できる流体や使用条件などは、ご使用前に確認をお願いします。
弊社は結露防止用の断熱材一体型ホースと専用継手をご用意しております。
断熱処理の手間を省き作業効率化になるだけでなく、トラブルのリスクを下げるためにもぜひご検討ください。

ハイブリッドトヨドロップホース
結露対策ができる冷却水用ホース
結露防止用・断熱材被覆済ホースのハイブリッドトヨドロップホースの効果については動画で詳しく解説しています。
下記よりご確認ください。
2分でわかる!結露防止ホースの効果 ハイブリッドトヨドロップホース
ハイブリッドトヨドロップホースと竹の子継手、トヨコネクタのそれぞれの端末処理の様子を動画で確認できます。
下記よりご確認ください。

フレイムブロック ハイブリッドULホース
高い保冷性・保温性で流体温度を一定に確保
フレイムブロック ハイブリッドULホースの結露比較は下記動画で確認できます。
以上、ホースの断熱処理の方法について解説してきました。
その他お問い合わせ、ご相談はトヨックスお客様相談室までお願いいたします。
フリーダイヤル:0120-52-3132
Web 問合せは、こちら
低温の流体を流しているホースの表面には結露が発生しやすく、流れ落ちた水滴はトラブルの原因となります。結露を防止、低減させるには、ホースと周囲の温度差を小さくし、空気中の湿度を低くする方法があります。しかし、空調機器により工場内やホース周囲の温度、湿度を調整する方法は費用がかかるため、ホース表面に対して断熱処理をするのが一般的です。今回はホースの断熱処理の方法についてホースドクターが解説します。